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2012年8月

2012年8月26日 (日)

「風の盆」と「神通川の鮎」

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「風の盆」と「神通川の鮎」

 2012.8.21 「神通川」を訪れた。
 八月の末になると鎮守の森に「越中おわら節」が流れる。本祭り

の前の前夜祭と称する各町内ごとの「輪踊り」等が行われている。
 鮎釣りを終えて、夜そこを訪れた。
 夜が遅くなるにつれて、踊り手たちも佳境に入り、鎮守の境内に
鼓弓の音色が心なしか、もの悲しく聞こえてくる。

 「越中おわら節」

の鼓弓の音色が聞こえてくる頃、「神通川の鮎」

釣りも、最高の時期を迎える。

 鮎も大きくなり、天然遡上の鮎がたくさん釣れるからである。
 それを知って、多くの鮎釣り師がこの川を訪れ平日でも多くの人

が川を埋め尽くして、「神通川の鮎」を楽しんでいる光景は壮大で

ある。

 
 しかし、そろそろ夏の鮎釣りの終焉の時期でもある。

 
 私は、鮎釣りを終えた後、夜遅く八尾の小さな神社に町内の小さ

な盆踊りを見に行くのが好きだ。「越中おわら節」の本番前の練習

とも見れるその踊りは、小さな境内とはいえ、大勢の人で埋め尽く

されている。
 それでも肩越しからのぞいて、哀愁をおびた 

”うたわれよー、わしゃはやす....” 

の声が聞こえてくると、なぜか、胸が高鳴る。

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「神通川」
 「神通川」で鮎釣りを楽しみ、午前中で、大きな鮎を「30匹」ほ

ど釣り、予想以上の釣果に大満足して、昼休みをしていた。

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(地元の吉野さん)

今日はもう予想以上に早く定量に達したので、河原の大きな石に

腰をかけ、のんびりと川を眺めていると、すぐ近くで釣りをしていた

地元の古老が話しかけてきた。
 
「越中おわら節」
 鮎の話から、「越中おわら節」の話に及ぶと、古老は、次第に饒

舌になり声も大きく、ますます早口の越中弁で語り始めた。
 

”今の踊りは、昔とすっかり変わってしまった!

!”

古老がもっとも言いたいことは、このことらしい。

「風の盆」
 本祭りのコンテストに合わせて、踊りの振り付け師が、その町

内を優勝させるために年々、
”より、色っぽく!より、艶やかに! 振り付けているからであるに

違いない。

観光客のために投票させて、順位をつけることにより、本来の踊

りが大きく変わってきている。女踊りは顕著である。
 境内の杉の大木は、昔の踊りと大きく変わってきたのを知って

いることだろう。
  

 古老が越中弁で語った話は、「越中おわら節」への嘆きでもあろ

うか。

「神通川の鮎」
 「越中おわら節」が八尾野町に流れ始める頃「神通川の鮎」達も

そろそろ産卵体制に入り始めるが、鮎だけは、いつまでも変わるこ

となく、「神通川」に遡上してきてほしい。

 来年、再び「越中おわら節」が聞こえる頃に、「神通川」の鮎に会

いに来たい。                         2012.8.26

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