モクズガニ漁
新潟の故郷の川に今も「モクズガニ」が、春に遡上して、紅葉が川面に落ちて流れる頃、モクズガニも川を下り始める。
それは、春、鮎が川に遡上し、秋産卵を終えて川を下る時期と同じである。
鰻も同じである。ウナギもモクズガニも、大好物の鮎の生態に符合する。
主食とする鮎がいなくなると、鰻もカニも次第に川を下り、川は、静かになる。
この川のモクズガニは、実に大きい!
平均、上海ガニより1.5倍は、大きい。
上海ガニのように消毒付けの池で養殖されたのとは、味も違う。
勿論、この清流の川で育ち、天然遡上の鮎を主食としてきた、このモクズガニは、一味も二味も美味である。
モクズガニの習性を考慮して、籠を仕掛けるのだが、この選定が名人技である。
モクズガニは急流の真ん中を下らず川の端を下るのでその位置にしかける。
ここは、つい先ほどまで、、天然遡上の鮎達が縄張りを張って泳いでいたところである。
ここから、約50m上流には、サクラマスが、産卵をしていた。
川の石は全体が黒いのだが、写真中央部分が少し白くなっているところが
大きなサクラマスの産卵した場所である。
モクズガニが下り、サクラマスが産卵をする頃、そろそろ冬の訪れが近いことを告げている。
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