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2009年7月20日 (月)

モンゴルの「イトウ」と アマゾン川の「ピラルク」

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左の写真は、アマゾン川ではない。小さな川である。

ブラジルの川は、5km位のの流れで、高低差がわずか2cm というような川が多い。

日本の四万十川の中流下流も、落差が少ない。

しかし、それ以上に落差が少ない。

「流水不争先

 大河日夜流」

の川は、中国の川だけではなく、ブラジルにも、悠然と流れる川がかなり見受けられる。

◎ 「イトウ」 

海の魚は地球全般に流布していることが判った。

 しかし、川の魚は、極めて限定的である。その典型的なのが、モンゴルのイトウである。 ‘95年 ’96年の夏。モンゴルの草原に行ったときに、現地人がイトウの話をしてくれた。 

草原の人たちには、釣りという文化が全くない。私が、エサを付けて川に沈めると、ハヤ、マスのような魚は、入れ掛かりであったのは言うまでもない。そして、それらを、餌にして、夕方、かなり太いイトの延縄として、仕掛けた。翌朝、馬に乗って、現地に行ってみると、10本の仕掛けが、すべて糸を切られていた。

大きな魚であることは間違いなかった。夜行性の大ナマズか大鰻かも知れないし、もしかしたら、イトウかもしれない!! 残念ながら、どんな魚か、知る由もない。

 釣りといえば、冬になるとロシアの兵隊達が、結氷した氷の上からよく釣って行くらしい。そんな話を聞かせてくれた。イトウは?と聞くと、いるよ!とのこと。

「イトウ」がいるという話を聞いたので、私は、持っていったルアーをしばらく川で振ってみたが、私の腕では、釣れるはずがなかった。

イトウを釣るには、本物のネズミの中身をとり、皮だけにして、月夜の晩に振り込むと釣れるという。この話は、以前 「Nifty の釣りフォーラム」で、モンゴル滞在が長かった方が、素晴らしいモンゴルの釣りを書かれていた。

 たしかに、草原には、地ネズミがたくさんいる。夜川を泳いで渡ることは十分考えられる。イトウの大好物かもしれない。

 現地人は、バイカル湖に注ぐ「セレンゲ川」に、イトウは間違いなくいるという。 開高 健 のビデオによるイトウ釣りはここで撮影したらしい。

問題は、なぜバイカル湖に注ぐ川、セレンゲ川にいるのだろうか?今は、完全に陸封されている川に。

昔、北海道にもいたという、イトウが。おそらく、大昔、バイカル湖は、湖ではなく、日本海に川として注いでいたのであろう。日本列島が、アジア大陸とつながっていた頃を考えれば、今陸封されているモンゴルのイトウは、日本のイトウと同じ種族であり、納得がいく。

イトウの鬼のような顔には、マダガスカルのシーラカンス、アマゾン川のピラルクと同じ雰囲気がある。

古代魚の仲間に違いない。

北海道のイトウは、ほとんど、絶滅の危機に瀕しているが、モンゴルの遊牧民族には、釣りの風習がないから、これからもモンゴルのイトウは生き続けるに違いない。イトウが多く棲むというセレンゲ川の上流まで行くのは、至難の業である。

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