トップページ | 新宿駅前で、献血の奉仕活動 高遠桜の植樹祭 »

1997年7月18日 (金)

鉤ケースの中の数本の「鮎の毛鉤」

津軽の川に「赤石川」、「追良瀬川」、「笹内川」「真瀬川」等がある。

 これらの川は、天然遡上の鮎達にとって天国であるにちがいない。

◎「友釣りは、無理」

 しかし、今年は梅雨の影響で、6月末に未曾有の大雨にみまわれ大増水となり、7/1の解禁日は、どこもアカが飛ぶどこではなく、川の中の石が、全部ひっくり返ったようである。何しろ30年ぶりに鉄道がとまったという。

 川の両側の木や草はおしなべて、なぎ倒され、とても友釣りをできるような状態ではない。そんな荒れ地を,私は,竿を持ってとぼとぼと歩いていた。川を見れば、水は青く、どの石もひっくり返っているから、真っ白だ。 

 ”困ったなー”今回は、”津軽の温泉巡りで終わるのかなー”

◎「どぶ釣り」

そうだ、「どぶ釣り」という手もあるな。よし、なりふり構わず、”白神山地の鮎の顔を見るには、これしか、手がないなー” 私は、友釣りに来たのだが、いかんせん、未曾有の大洪水では、「残りアカ」なんてあるわけもない。

 実は、いつも、友釣りに行き時には、万が一の場合に備えて、毛針をそっと持ち歩くようにしているが、5年前から、一度も友釣り目的に来て、これを使ったことがなかった。

 しかし、敗色濃い棋士が、起死回生をはかり、放つ手、すなわち、囲碁の世界では「勝負手」というのがある。将棋の世界では、「奇手」ともいうべきものが、私にとって「鮎の毛鉤」であった。

 ◎「追良瀬川」に、向かう。

 今日の宿は、「不老不死温泉」だから、「追良瀬川」が近いので、「追良瀬川」に、向かう。 途中、「真瀬川」は、大増水だが、さすが「青く」澄んでいた。「笹内川」は赤濁りである。「追良瀬川」はどうかなー。着いてみると、

「追良瀬川」の水は澄んでいた。よしよし!

川にはいってみると、当然ながら、アカは、まったくなし。

 深場には10人以上がいる。ことばからして、津軽の人らしい。「どぶ釣り」である。見ているといい型の鮎が、誰かしらに釣れている。

 ”よしよし”背に腹は代えられない。私も荷物の底にそっと忍ばせてある毛針を取り出し、針を選ぶ。 弘前の人に、針を聞く。「新サキ」というが、私は持っていない。でも、天然遡上の鮎で、初期の今なら、「赤系統の」なら来るはずだ、「椿姫」にしよう。

◎「椿姫」に、大当たり!

 おっかなびっくり、「椿姫」という、私の好きな毛針を付けて「追良瀬川」の流芯に沈めた。竿は、「どぶ釣り」専用の竿ではなく、友釣りの柔らかい竿しか持ってきていないので、これでやるが、最初に、入れた途端、鮎独特のあたり、一呼吸置くと、友釣りの竿を大きく絞り込む。「追良瀬川」の鮎が顔を見せる。

 いかにも天然遡上の鮎である。すらりとしていて、顔は精悍。色は、川の石が白いので,鮎もことさら「白い」。

 しかし、いい鮎だ。小粒で、きれいな「追良瀬川」の鮎達が、柔らかい友釣りの竿を大きく絞り込んで、楽しませてくれた。

ときおり、「かけあがりではなく、淵の深いところに、「金熊」の鉤を付けて誘うと、19cm位の大きな鮎が釣れた。黒系の鉤には、なぜか、大きな鮎が付く。

◎”外道はきれいなヤマメ”

 栃木県那珂川での外道は、「ハヤ」か「オイカワ」であるが、ここ「追良瀬川」では,「どぶ釣り」での外道は、型のいい「ヤマメ」が時々釣れてくる。いかに水温が低く、水が澄んでいるかが判ってもらえると思う。

◎「釣果」 苦戦した様子が、以下の成果から推測していただきたい。(^_^;;

7/1 早口川   8;00~ 8:30  友釣り   2匹。

    追良瀬川 11:00~13:00 15:30~17:00                   「どぶ釣り」 31匹

7/2 追良瀬川  4:30~13:00  {どぶ釣り」 69匹             

       

    赤石川  16:30~17:15 「どぶ釣り」  4匹

7/3 追良瀬川  5:30~11:00 「どぶ釣り」 65匹

         11:00ころから、濁りが入る。 鮎は大きい。

7/4 追良瀬川 濁りがきつい。 中止。    。

 これらの川は、いかんせん遠い!

 しかし、それだけに、天国のような川に棲む天然遡上の鮎達にとっては、そっとしてもらえるので...幸せかもしれない。

 翌日、「真瀬川」を後にして、国道にでると白神山地が名残惜しいので、帰り際に、白神山地の山々に目をやる。

 今日もまた、どんよりとした霧が山全体を包み込み、黒く不気味だ。

 たしかに、白神山地には、幽玄の冷気に包まれた「白い神」のようなものが、 住んでいるように思えてならない。

 ”また、必ず来るよ! ” 頼むから、その時は、雨を降らさないでくれ!

の中の毛鉤ケースには、わずか数種類の鉤しかはいっていないが、感謝する。                                            Tahki

 

 

|

トップページ | 新宿駅前で、献血の奉仕活動 高遠桜の植樹祭 »

鮎の毛鉤釣り」カテゴリの記事